マフラー装着にあたってのご注意

1.法規制を正しく理解し、規制に対応したマフラーを正しく装着してください。
現在国内の交換用マフラーに関わる規制は大きく分けて2つ。「騒音」「排気ガス成分」に分けられます。ここ10年程でその規制値も順次見直され、徐々に厳しくなってきています。2006年10月からは、一部車輌に新たな排気ガス規制が適用されており、2007年〜08年にかけて新たに生産される車輌に適用されていきます。お持ちの車輌に対応する正しい規制値をしっかりと把握し、合法的なマフラーを選択してください。
さらに、国内仕様の新型車輌には2008年1月から、さらに、08年1月時点ですでに生産されていた車輌や輸入車に対しても、2009年12月には新しい騒音規制が適用されます(2007年1月時点予定 騒音規制の項参照)。

@騒音規制
車検の時、また街頭検査で近接排気騒音の確認が行われています。公道を走行する車輌は常にこの規制レベルを下回っている必要があります。※平成13年規制時点では音量調節機能のついたマフラー自体は違法ではありませんが、公道走行時には常に規制値以下の音量で走行してください。
新騒音規制については、07年1月現在その内容及び規制値を国土交通省が検討中ですが、これには近接排気騒音だけでなく、加速走行騒音と定常走行騒音の規制値が盛り込まれる予定です。現在より規制開始までに生産される車輌、すでに生産を終了している車輌と、それに装着可能なマフラーについては現行法規に基づき合法であれば、新規制の開始後も違法になることはありません。

■近接排気騒音規制値
新:新規型式指定車輌 ・・・ この日付以降に新型車として発売された機種
継:継続生産車輌    ・・・ この日付以前に発売済みの車輌で、日付以降も継続して生産されている車輌
輸:輸入車・逆輸入車 ・・・ すべての海外メーカー製輸入車、国産海外仕様の逆輸入車

A排気ガス規制
車検の時、アイドリング時の排出ガス濃度の検査(アイドリングモード)があり、この測定において規制レベルを下回っている必要があります。
また、規制対象車輌で純正マフラーに触媒が装着されている車輌の場合、上記に加え「自動車排出ガス試験成績表(以下 排ガス検査証)」により排ガスの成分値を証明する必要があります(アイドリング及び2輪車モード)。(公的機関の発行する排ガス検査証がなければ車検を受けられません。)公道を走行する車輌は、アイドリング・2輪車両モード共に常に排気ガスの規制値を下回っている必要があります。
※純正マフラーに触媒が装着されている場合、必ず排ガス検査証によりその成分値が証明されていることが必要です。
※触媒が脱着可能で、装着した状態で排ガス検査証が発行されている場合、公道では常に触媒を装着した状態で走行する必要があります。

■2輪車モード規制値

※公道での走行を想定してテストベンチ上で測定。同じ走行サイクルを計6回行う。
※平成11年規制は暖気2サイクル/測定4サイクル。平成18年規制は暖気なしで6サイクル全てを測定。
■アイドリングモード規制値
※暖気後、無負荷・メーカー指定アイドリング回転数で測定
 

注意!
平成18.19年排ガス規制移行日前の型式認定車両であっても下記の記号が車両型式の先頭についている車両に関しては、平成18.19年排ガス規制が適用されます。ご注意ください。
「JBH−」(原付一種)
「EBJ−」(原付二種)
「JBK−」(軽二輪)
「EBL−」(小型二輪)

排ガス試験成績証明書

2.マフラーのコンディション維持
@消耗品の交換
消音用のグラスウール、マフラー固定用のスプリングは消耗品です。
損耗を放置すると騒音が大きくなったり、排出ガスの成分値に影響を与える可能性があります。
定期的に点検し、損耗のある場合は早めにオーバーホール、交換を行ってください。
A損傷時の部品交換
転倒や事故によりマフラーの損傷がある場合は、必ず損傷した部品の交換を行ってください。
接合部のガタツキや、極端な凹み等、騒音や排出ガスの悪影響を与える可能性があります。


3.車輌のコンディション維持
@日常の点検、整備
騒音や排出ガスに影響を与えるのはマフラーだけではありません。
「合法マフラー」でも、車輌のコンディションが悪ければ、騒音値が大きくなったり、排気ガス値が基準を超える場合があります。
定期的な点検整備を行うことで車輌のコンディションを維持していただき、安心して「合法マフラー」をお楽しみ下さい。
A消耗品の交換タイミングを守る
交換用マフラーには、合法であっても純正よりも排気ガス成分や騒音値が高いものが多く存在します。
よって、規制値に対する安全マージンは少なくなっていることが多いのです。
エンジンオイル、プラグ、エアクリーナー、チェーン、スプロケット、タイヤ等 騒音や排気ガスに影響を与える駆動系/吸気径の
消耗品については、特に車体メーカーの指定する交換タイミングを守ることをお勧めします。

 
有限会社 野島エンジニアリング
<二輪用マフラー・エンジンパーツ企画・製造>
Copyright (C) NOJIMA Japan All rights Reserved.